■ジンについて の巻

俺の名はジン=フリークス。ちょっとは名の知れたハンターだ。
特に理由はないが最近この街に越してきた。
ちなみにこの家の家具の安っぽさとセンスのなさは断じて俺の趣味ではない。
カ○トの家と比べ管理人の偏愛を感じるが、俺はそんな細かいことは気にしねぇのさ。
カイトさんちの家具は限られた予算内でも厳選したからね。
つーか、アンタの家はカイトさんに比べて二階もあるし広いでしょーが。
後でカイトさんも住むんだから広くないとマズかったの!
広い家買ったらお金なくなっちゃったのっ!
ホントは電話さえありゃ良かったんだけど家具置いてやっただけでも感謝してくだちぃ

近所付き合いってのは大事にするもんだ。
初対面でも交流なんざお手のもの。

相手が男だろうが女だろうがソツなくこなすぜ。

でも悪いが俺は今、本が読みたい気分だ。

‥‥‥‥。
ホントよくモテるんですよ、この男;

何か空しい‥‥。世界を股にかける俺は港港に女がいるが
そろそろ今までのような遊びじゃなくて、心から愛せる可愛い恋人が欲しい。
よし、出会いを求めるならまずパーティーだな。
この街には俺を夢中にさせるカワイコちゃんがいるだろうか‥‥。

ウホッ! カワイコちゃん発見!!
俺パジャマだけど!ここ風呂場だけど!水びたしだけど!!
チックショー油断してたぜっ!いきなりこんな激好みに会うとは思ってなかったしな!!
ほんとだよ; 初回からカイトさん来るなんて聞いてないよ;;
だからパーティーひらくまでの写真も全然撮ってない;

だが俺はジン=フリークス。
風呂場だろうがパジャマだろうが家具がショボかろうが関係ねぇ。
惚れちまったからにはとにかく攻める。
「そうか、あのA級首の旅団を追ってんのか。俺も手伝うぜ。
情報交換をマメにするためにも毎日俺の家に遊びに来い」

攻める!
「ふむふむ、なるほど。旅団のリーダーまでこの街に潜入してんだな。
一人でハントすんのは危険だぜ? だから毎日俺の家に遊びに来い」

攻める!!
「奴らは流星街の出身なんだ。だから毎日俺の家に遊びに来い」(←?)

向こうも大分打ち解けてきたようだ。
逃すまいと夢中だったが、そろそろ風呂場から出よう。
「旅団の団員には蜘蛛の入れ墨があるって知ってるか?
知ってる? じゃあ俺が旅団じゃないってことを証明しなきゃな。
何なら脱ぐけどお前も脱げよ」
「いや、いいです;」
「そうか(ちぇ)」

名前はカイトっていうのか。俺はジンだ。
趣味は? スポーツ好き? 男は好き?
え、もう帰っちまうの?

「俺の国のお別れの挨拶をさせてくれ。
これは習慣であって触りたいわけじゃないから安心しろ」
「‥‥はぁ」

抱き心地もサイコー。

翌朝、さっそくカイトに電話。出会いの後のフォローはハントの基本だ。
「昨夜は楽しかったな。今度二人でリゾートに行かないか?
海辺でのんびり旅団の話でもしようぜ‥‥」
俺はジン=フリークス。カイトを生涯の恋人にすると決めた。
そして俺は、決めた事は必ず実現させる男だ。
次号、「バケーション!リゾートへ行こう」の巻
(050321)
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